Thursday, January 29, 2009

ISAMU NOGUCHI あかり


イサム・ノグチの「あかり」は様々に形があり、西洋人から見た「和のモダニズム」の代表的作品です。材質は竹串と和紙を使用しているのですが、想像を超える曲線と立体の合成は非常に美しく、穏やかな光を放ちます。「このライトなら和室?」という質問を受けますが、この「あかり」は逆にリビングや、ダイニングでアクセントとして使うとより一層そのよさが引き立ちます。イサム・ノグチ自身、日本人の父とアメリカ人の母を持つハーフの彼は、アメリカ ロサンゼルスで生まれ少年期は日本で生活していた、その生い立ちがデザイン性に影響を与えたのではないでしょうか。ですからカタログではカリフォルニアで撮影されたと思われる建物にこの「あかり」が絶妙なマッチングをしています。特にスタンド型はそのシチュエーションを選ばないライトだと思いますよ。一味違った部屋の演出には最適のライトです。私もベッドルームは「あかり」を使用しています。*写真のタイプは36Nスタンドタイプ。//香川の庭園美術館に行きたい。。。

イサム・ノグチ(1904-1988)
アメリカの現代彫刻家。ロサンゼルスで詩人野口米次郎とアメリカ人女性との間に生まれる。日本で少年期を過ごしたのち渡米。初めボーグラムに彫刻を学び、1927年渡仏してブランクーシの助手となる。1932年ニューヨークに工房を構えて以来、公共彫刻やランドスケープ・デザインなど、また舞台美術の分野でも特異な活動を展開した。1940年代から埴輪(はにわ)と、ミロ、アルプ系の有機的な抽象形態を融合したフォルムによる堅牢(けんろう)で優美な造形を試み、多様な実験のうちに新しい可能性を追求した。1956年から3年がかりで完成したパリ・ユネスコ本部の日本庭園(石庭)、1970年の大阪万国博覧会の噴水などの庭園の造形や、ランプシェード「あかり」のデザインでも知られる。1985年に完成したニューヨークのイサム・ノグチ庭園美術館、香川県牟礼(むれ)町(現高松市)のアトリエを拠点に日米で活動を続けていたが、1988年(昭和63)12月30日ニューヨークに没した。1999年(平成11)作品とアトリエを公開するイサム・ノグチ庭園美術館が開館した。