プライウッドとは何か?プライウッドとは、木材を約1~3mmという薄い板状にし何枚も貼り合せた木製合板で”成形合板”とも呼ばれています。繊維方向を交互に貼り合わせているため強度があり、伸縮も極めて少ない素材です。建築資材としても多く使われて、無垢材とは違ったよさを楽しめる木の素材です。1940年頃からイームズがデザインする家具にはたくさんのプライウッド製品が使われています。その中でも写真の DCW=Dinning Chair Wood ダイニング チェア ウッドは、プライウッドチェアの量産品モデルとして開発され、(その他にLCWがある)そのDCWには、チャールズ&レイ イームズの様々なチャレンジが一杯詰まっている。背面・座面の脚部のプライウッドとのジョイント部分に使用されているショックマウントは、いかに快適に体をホールドするかを検討され、作られたパーツです。そのプライウッドからスタートしたイームズの功績は、「安価で大量生産できるプロダクト」としての製品の始まりでした。後にイームズがデザインした数々プライウッド製品は、彼の代表作となります。DCWはダイニングチェアとしてすわり心地がとても研究され、座と背が分割している事により体にフィットします。この椅子はプライウッドの断面の積層が美しさの一つで、アンティークの物は積層の数が少なく、現代のものは積層の数が多い。現代のものの技術が向上している証でもある。歴史を感じながら製品のことを知るとまた違った感動が得られるかも。
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